2017年8月9日 / 最終更新日時 : 2020年11月24日 hontake 2017年 2017_29 こ こ ろ 夏目漱石 1867年大政奉還の年に生まれ大正5年50才で没した漱石、「こころ」はその晩年、大正期になって書かれたものである。「私」と「先生」の関係、そして「私」の父との繋がり、そして「先生」が「私」に宛てた自叙伝とも言えるような […]
2017年2月1日 / 最終更新日時 : 2020年11月24日 hontake 2017年 2017-3 美しい星 三島由紀夫 昭和37年、三島由紀夫37歳の時の作品。自らが宇宙人と思い込んでいる家族。その日常が、これでもかというくらいの文学的表現で、しかも難解な思想のもとに語られ、その落差に滑稽さすら感じられる。家族の長である重一郎と、やはり […]
2016年10月3日 / 最終更新日時 : 2020年11月24日 hontake 2016年 2016_36 人間失格 太宰 治 何となく読んでみようかと思って読み始めたのですが、そこに太宰治の遺書ともいうべき、魂の叫びを感じました。たぶん、繊細な人であったのでしょう、繊細すぎるがゆえのすさまじい人生を歩み、最後は自らの命を絶つ。その直前に書かれ […]
2016年7月27日 / 最終更新日時 : 2020年12月12日 hontake 2016年 2016_27 肉体の学校 三島由紀夫 1964年に刊行されながら、その古さを感じさせない内容である。元華族の独身婦人の恋物語、事業に成功しお金に不自由はなく、その欲求不満を満たすかのように若者と恋に落ちる。その精神的な心理描写がさすが三島文学といった感じで […]
2016年1月12日 / 最終更新日時 : 2020年11月24日 hontake 2016年 2016_1 命売ります 三島由紀夫 真面目に読んだ三島由紀夫の本は初めてです。生きていることに飽きて自殺したものの死にきれず、自分の命を売りに出すが、逆に命を買いに来た人が死にに行く。死を恐れない人間の心理描写、その後死にきれず命が惜しくなり、死の恐怖を […]