2015_7 高 熱 隧 道 吉村 昭

 黒部峡谷でのトンネル堀の物語。黒部と言えば黒四(クロヨン)ダムが知られていますが、この物語りは、それ以前、戦前の昭和11年から15年にかけて、第三発電所建設のために掘られた隧道建設の実態を描いたものです。想像を絶する過酷な労働環境、岩盤温度が160℃を超える中での発破作業、自然発火の恐怖、300人を超える犠牲者を出してまで行われた隧道堀。人夫と管理者との関係。すごいことが行われていたものだとある意味感銘しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です