2019-21 オリジン(下) ダン・ブラウン

 ラングドン教授の決死の努力により、カーシュが行おうとしていたプレゼンテーションがインターネットを通じて全世界に公開される、それは、人はどこから来て、どこへ向かうのかの答えであるが、重要なのは、どこへ向かうのか、の方でした。宗教界だけでなく、人類を揺るがす大発見、確かにそうかもしれません。ただ、読者それぞれの感じ方があると思いますので、興味ある方は一読を。さて、カーシュを殺害した黒幕は誰だったのか、スペインキリスト教会、スペイン国王親子の関わりなど、そのなぞはカーシュの作った、発表会のホスト役を務めた、コンピューターであるウィンストン握っています。
ダンブラウンの作品、ダビンチ・コードをはじめ、すべて読んできましたが、どれも面白くスリリングなものばかり、今回のオリジンもとても面白く、ほぼ一気読みの状態でした。全文を読み終えて、実によく調べられ、幅広い分野についての情報が盛り込まれており圧倒されました。宗教界の人類の創生から歴史や思想、ガウディの芸術から現代美術まで、そしてダーウィンの進化論から宇宙論に至るまでの科学の世界などなど。そのミステリーさとスリリングさが相まってとても読みごたえがありました。

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