2019_14 最後のトリック 深水惣一郎
最後のトリック、それは究極のトリックという意味です。ミステリーにおける究極のトリックとはどういうことか、それは読者が殺人犯になるということ。読者が殺人犯になるとはどういうことなのか、どうすれば読者が殺人犯になるのでしょうか。物語は違和感なく普通に進んでいきますが、中盤でおやっと思うようになり、最後には、確かに読者が殺人犯だと思えます。若干無理があるような気がしないでもないですが、読者が犯人であることは間違いありません。キーになるのは文中にも出てくる超心理学です。