2019_15 ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち~ 三上延
第7巻で完結と思っていたのですが、いつの間にか新刊が発売されており、思わず購入してしまいました。その後栞子さんと五浦が結婚し、なんと娘が生まれ、名前が扉子、6歳になっています。母親似であろうことは想像通り期待を裏切りませんでした。
物語は、五浦が青いカバーの本をどこかに置き忘れてしまったので探しておいて欲しいと、出張先から連絡してくるところから始まります。そして、栞子さん母娘でその本を探しながら、栞子さんが娘に昔の思い出を語って聞かせるという形で進んでいきます。今回も古書にまつわる人間模様が、ミステリータッチで描かれ、6歳の娘に聞かせる話としてどうなのかなとの疑問は抱きつつも、3つの物語それぞれ趣深い話になっています。このビブリアシリーズは、表題に「事件手帖」とあるように、古書にまつわる事件がつづられています。また、当初は何とも思わなかったのですが、この本を読んで、五浦目線で書かれていることに気が付いたのですが、その辺の理由が最後の解き明かされており、少しすっきりしました。