2020_10 古代史「謎解き」入門 関裕二
久々に関さんの新刊を発見、即買いしました。関さんの古代史の謎解きシリーズの本は何冊か読みましたが、今回の本は、古代史に関心のある方が古代史を学ぶための案内本という感じです。歴史を解き明かすことを主眼に置いたものではなく、自らの体験を交えて、気楽に古代史を楽しんでもらいたい、という関さんの思いが感じられます。これまでの本に比べ、肩意地をはらずにのびのびと書かれている印象を受けました。
古代史を解き明かすことは「日本書紀」を解き明かすことからはじまり、藤原氏の思惑、邪馬台国の謎、蘇我氏/聖徳太子の真実、親蘇我派と反蘇我派の勢力争い、天皇の正体は、出雲神話は何だったのか、天照と伊勢神宮、纏向遺跡の史実と日本書紀の記述との矛盾、尾張はなぜ日本書紀に登場しないのか、などなど、興味はつきません。古代史は面白いです。