2020_27 ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ 三上 延
ビブリア古書堂の新シリーズです。篠川栞子さんと大輔が結婚し、扉子が生まれ、既に高校生になっていました。今回は横溝正史の本にまつわる話です。話の進行は、高校生になった扉子が、父親である大輔がつけている日記のような、「事件手帖」を読むという形で進められます。ですので、過去について語られていて、扉子が生まれる直前の事件、横溝正史の幻の本「雪割草」にまつわる話と、扉子が小学生のときに友人ができるきっかけとなった「獄門島」、そして最後が、最初の雪割草の事件からから9年後の、その後の「雪割草」にまつわる話。そして最後に扉子の祖母、栞子の母親である篠川千恵子が現れ、微妙な終わり方をする。私は横溝正史の作品は、映画では見たことがありますが、本を読んだことはありません。殺人事件は出てきませんが、横溝正史のミステリーをほうふつとする内容、と言ったら大げさかもしれませんが、面白く読めました。横溝正史シリーズもちょっと読んでみようかなとも思いました。このシリーズ、続きそうですので楽しみです。