2020_4 パラレルワールド・ラブストーリー 東野圭吾

 幼馴染の敦賀崇史と三輪智彦、二人は総合コンピュータ会社のバイテック社に入社、そして同社が経営するMACという専門学校で記憶にかかわる研究をすることになる。ある時、崇史は智彦から恋人津野麻由子を紹介されるが、麻由子は、かつて崇史が通勤時に並行して走る電車の窓から見かけ、恋心を抱いた女性だった。ここから、3人の恋物語が、パラレルに語られていく。二つの物語は、3人の関係が違っていることから、別の物語のように感じるが、実は時間をずらして語られていることが徐々に分かってくる。なぜ違ってしまったのか、その謎が読み続けていくうちに解き明かされていく。そこには、智彦がMACで研究していた記憶に関する大発見がかかわってくる。そして崇史と智彦の友情と麻由子に対する複雑な恋心があった。この作品、表現方法がパラレルワールドではあるが、内容的にもミステリーとラブストーリーのパラレルワールドではないかと感じました。やっぱり東野圭吾はおもしろいです。

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