2020_5 出雲のあやかしホテルに就職します3 硝子町玻璃

 第2巻を読んでから1年5ケ月が経過しての第3巻、内容を忘れかけていました。第3巻では、時町見初(ときまちみそめ)が出雲にある人間だけでなく妖怪や神様も宿泊できる「ホテル櫻葉」に就職して1年が過ぎ、仕事にも慣れ、従業員やお得意様の顧客とも打ち解けているなかで、少しづつ登場人物の背景が明らかになっていきます。ホテルで働く人間は、ほとんどが陰陽師の家系を持つものばかり、普通の人はいないといってもよいでしょう。見初も、本人は知らなかったのですが、ホテル櫻葉に就職して、不思議な従業員たちや妖怪と仕事をしていく中で自分も陰陽師に関係がある家系であることに気づいていきます。そして、同僚の椿木冬緒とともに、彼も陰陽師の家系の人間ですが、見初めの実家に里帰りします。そこで見初の陰陽師の家系の状況が少しづつ明らかになり、これから何やら事件の予感を抱かせます。ほのぼの系の小説ですが、その中にちょっとミステリ―っぽさがあり、安心して読める小説です。

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