2015_4 神様の御用人2 浅葉なつ

 一寸法師のモデルとなった少彦名神(すくなひこなのかみ)が温泉に入りたいと願う。心が優しすぎて人にとり憑くことができない貧乏神が厄病神と言い争う。人の悲しみを引き受けて1000年以上井戸の中で代わりに泣き続けきた泣沢女神(なきさわめのかみ)は、自ら流した涙で腰までつかり、外に出たいとせがむ。大国主の浮気癖を直してほしいとせまる妻の須勢理毘売(すせりひめ)は肝っ玉母さん。こうした神々の御用を聞く御用人、人間味のある神が実に面白い。

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