2016_1 命売ります 三島由紀夫

 真面目に読んだ三島由紀夫の本は初めてです。生きていることに飽きて自殺したものの死にきれず、自分の命を売りに出すが、逆に命を買いに来た人が死にに行く。死を恐れない人間の心理描写、その後死にきれず命が惜しくなり、死の恐怖を感じるようになった人間の心理描写。40年近く前に書かれた作品ながら新鮮さを感じるとともに、命をテーマとしながら滑稽さを感じさせる作品でありました。

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