2018-1 逆説の日本史16 ~江戸名君編~ 井沢元彦

 久し振りの逆説の日本史です。16巻目は江戸時代の名君編。徳川光圀、保科正之、上杉鷹山、池田光正、そして日本、江戸時代独特の町民文化が語られている。逆説の日本史の根底には、歴史学者、歴史学会に対する、①日本史の呪術的側面の無視ないし軽視、②滑稽ともいうべき資料至上主義、③権威主義、という痛切な批判が込められている。たぶん学問を職業にする人たちは保守的になってしまうのでしょう。内容は、江戸時代と言いながら、楠木正成の時代までさかのぼったり、非常に幅広く述べられていて面白いです。江戸文化についても、連歌から和歌、俳句、歌舞伎、講談などの歴史が語られ面白くとても読むことができました。

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