2018_29 「幕末維新」の不都合な真実 安藤優一郎

 5月に読んだ「「絶体絶命の明治維新」の前編です。勝海舟と西郷隆盛の会談によって実現された「江戸城無血開城」。二人の決断から江戸が火の海とならずに済んだ、という美談として語られる場合が多い。しかし、その裏には上野で行われた、官軍と彰義隊による争いがあったことは知られていない。この争いの結果によっては、徳川復活の可能性もあった。徳川無血開城は、結果でしかない。まさに、勝てば官軍負ければ賊軍の状況である。我々は歴史を後から眺めている。当たり前のように歴史は流れたように感じるが、その当時はどちらに転ぶかわからない混沌の状態であった。それは明治維新に限ったことではありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です