2018_32 忍びの国 和田 竜
忍者の里、現在の三重県にあたる伊賀の里での物語。忍者とは、黒装束で手裏剣をなげ、天井裏に忍び込んだりと、ものすごい身体能力をもっているイメージがある。それだけではなく、騙し合いは当たり前、常に裏のかき合いのなかで生きており、精神的にも尋常ではなく常識が全く通じない。そんな忍者ばっかりが住む忍者の里。そんな伊賀の里を信長の次男、信雄が攻めてくる。壮絶な戦いが繰り広げられ、一旦は伊賀の里が勝利するが、その後反撃にあい、結局は信長に滅ぼされてしまう。主人公である「無門」を通して忍者のありようが痛快に描き出された物語です。