2019_12 ロマンシェ 原田マハ

 最初に読んだ原田マハさんの作品「本日はお日柄もよく」、そのストーリーにも感動しましたが、この人の文章力はすごいと思いました。そして、「マグダラ屋のマリア」これにも感動しました。そして今回の「ロマンシェ」、「ロマンシェ」とはフランス語で「小説家」という意味です。主人公の乙女チックな美智之輔はアーティスト志望の学生、フランスへの留学の切符を手に入れ、パリでのドタバタ劇が始まります。そのストーリーも面白かったのですが、何より、物語の舞台となったパリのリトグラフ工房「idem」、実在する工房なのだそうですが、小説の最後に東京ステーションギャラリーで「idemの展覧会」が開催されることになります。ところが、なんとこの展覧会をこの本の出版に合わせて実際に開催してしまったというのですから驚きです。この企画力、行動力は何たることやら。原田マハ、恐るべし。

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