2019_13 新参者 東野圭吾

 練馬から日本橋警察署に転勤してきた名探偵加賀恭一郎、ここでも敏腕ぶりを発揮します。小伝馬町で一人暮らしをしていた女性が絞殺されその犯人を追い詰めていくというストーリー。しかし、話の内容は日本橋界隈にあるいろいろなお店、煎餅屋や料亭、瀬戸物屋から時計屋、さらに洋菓子屋などなど、これらの商店を通じての人情話の短編集といった感じで進んでいきます。そしてそれらの物語が最後につながり、犯人が判明しますが、判明してなお人情話がつづき、最後に話を引き締めてくれます。とても練られたストーリーで、相変わらず東野作品には引き付けられてしまいます。

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