2019_7 幻想古書店で珈琲を~蒼薔薇の庭園へ~ 蒼月海里 

 2015年にシリーズ1作目を読んで以来3年ぶりの2作目です。1作目の内容はおぼろげに覚えているだけでしたが、2作目を読み進むうちに少し思い出してきました。自らを魔法使いと名乗る古書店「止まり木」の店主亜門。そしてそこで働くことになった名取司。止まり木には本や人と「縁」を失くしただけが訪れます。今回は、亜門の古木からの友人というコバルトが登場、亜門と同様、魔法使いを名乗り、司をお茶会に招待し、不思議の国のアリスの世界を再現させます。また、「止まり木」があるビルにある他の本屋さんで働いている、絵本作家を目指す店員のお話、私はオズのは法使いは読んだことはなかったのですが、この物語を絡めたほのぼのいい話が収められています。店主亜門と司の微妙な関係、そこにコバルトが加わり、独特の世界が心地よく感じられます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です