2018_37 幻 影 城 市 柳 広司

中国大陸に理想国家として建国された満州国。日本国内は倹約の一途をたどるなか、理想都市新京に贅をを尽くした広大な映画製作拠点、満州映画協会(通称満映)がある。そこに集う人たちは、それぞれに過去を背負っており、そうした一人である脚本家志望の朝比奈映一が赴任する。満映理事長の過去と現在の闇、ドイツ帰りの女性映画監督の桐谷サカエ、歴史でも有名な731部隊の石井四郎も登場する。満州での映画作りを通して満州国の闇を暴いていくミステリー小説である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です