2018_40 生きるぼくら 原田マハ

 今年最後の1冊は感動の1冊でした。陰湿ないじめから引きこもりになった、麻生人生。引きずり出したのは家出した母親の残したおばあちゃんからの年賀状。そして、離婚した父親の実家のある蓼科へ向かう。そこには痴呆症のおばあちゃんと孫と名乗る若い女性つぼみがいた。奇妙な3人の生活が始まります。地元の人たちとのほのぼのとした交流。そしておばあちゃんがが続けてきた農薬も使わず、土地を耕しもしない自然農法による米作りが始まる。感動の家族愛、思わず涙ものでした。米つくってみようかな、なんて思わず考えてしまいます。表紙にもなっている東山魁夷の「緑響く」を描いたという奥蓼科の御射鹿池(みしゃがいけ)にも行ってみたくなりました。

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