2016_36 人間失格  太宰 治

 何となく読んでみようかと思って読み始めたのですが、そこに太宰治の遺書ともいうべき、魂の叫びを感じました。たぶん、繊細な人であったのでしょう、繊細すぎるがゆえのすさまじい人生を歩み、最後は自らの命を絶つ。その直前に書かれた「人間失格」は、第三者的に書かれてはいるものの明らかに自叙伝です。人間の心の奥底を描き、魂をゆさぶられ、賛否両論あるように聞きますが、太宰治が読み継がれる理由が少しわかったような気がします。

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